投稿英語論文の責任著者に求められる適格性および益々増大するその役割と負荷

  投稿英語論文に関する編集長(部)からの問い合わせ・コメントおよび査読者からのコメントに的確に対応する責務を負う著者は一般的な専門誌では "Corresponding author" (責任著者)として位置付けられていることから、複数の著者の中で特別且つ重要な地位を占めています。この地位を占めることは、すなわち、多大な労力と時間と経費を要し、研究(試験)の立案から投稿後の受理に至る英語投稿論文の多難な作成・投稿過程において、多種多様な作業を確実に遂行する責務を担うことを意味しています。換言すれば、その遂行能力が欠如していることは、責任著者の適格性を満たしていないこと」に他なりません。だからこそ、投稿英語論文が最終的に受理されたことによりその遂行能力が立証された責任著者(大半の論文では、筆頭著者)のみが、同論文が他の論文において引用される際に「●●●●, et al.」と記載される栄誉にあずかれるのです。共著者等は、正に文字取り、「その他の者」の立場を取ることになります。
  しかしながら、責任著者は、上記の栄誉を得るために実に多くの責務を完遂しなければなりません。すなわち、投稿前の段階では研究の立案、研究材料(実験動物)の入手、被験者の募集・選択・組み込み、研究データの収集、研究成績の解析・考察等の本質的な作業を各局面において行うだけでなく、投稿後の段階では(必要に応じて他の著者との綿密な協議を経て)著者全員を代表して査読者に対する英文回答書を作成する必要に迫られます。しかも、英文回答書は英文として完璧な文章であるだけでは全く不十分であり、査読者全員を納得させるに足る最高品質の内容に仕上げることが要求されます。従って、通常、責任著者にかかる精神的且つ学術的負荷の程度は、共著者の比ではありません。
  また、学位論文を投稿する場合等、責任著者が誰であるかが明白である場合を除き、対等の立場にある学位取得者が著者として複数存在する場合には、投稿先専門誌のランクが上がれば上がる程、筆頭著者から最終著者までの記載順位が重視されます。著者の順位は、時折、「著者●●●は、本研究において同等の貢献を行った。」と責任(筆頭)著者に匹敵する貢献度を特記する必要性が生じる程の重要性を伴います。専門領域のトップジャーナルに近づけば近づくほど、要求される研究内容の品質と対応すべき査読の厳格性が確実に上昇します。その結果、責任著者にかかる負荷もそれに応じて必然的に増大することになります。

責任著者が直面する厳しい現実

  責任著者は、投稿英語論文が最終的に掲載に至った場合にのみ上述の栄誉にあずかることが出来ます。しかし、現実は決して甘くありません。なぜなら、投稿を目指す英語原稿に専門家が読めば瞬時に理解出来る僅か1~2行の表題を付けることすら、決して簡単な作業ではないからです。しかも、実に悲しいことに、欧米人の読者に対する訴求力が乏しい、"POOR ENGLISH" と判定されるタイトルを付けて投稿すると、それだけで最終的に受理される可能性が少なくとも10%は消失してしまいます。更に、投稿規定が定める「抄録:250ワード以内」、「本文:3,500ワード以内」といった諸々の規定を遵守しながら投稿可能な体裁に整える煩雑な実務作業の全てを完遂する必要があります。つまり、責任著者には、研究の立案、英語投稿原稿の作成から投稿先専門誌の選定や各種規定の検討に至るまで、投稿に関する全ての要件に対応する能力が求められます。指導教官が身近に存在している環境に身を置き、自身の学位論文を作成するための時間に比較的余裕がある大学院生と比較した場合、この現実は、既に就業している研究者や専門家にとって過酷すぎる状況をしばしば生み出します。
  責任著者が現実に直面する最も切実な問題は、投稿先専門誌と同等以上の英文専門誌に独力で受理・掲載に至った投稿実績を有し、投稿原稿を作成する過程においてあらゆる点に関して指導を請えるもしくは相談出来る共著者が存在しないという状況が大半である点でしょう。たとえそのような人材が指導教官・共著者として名を連ねている極めて恵まれた状況下にある場合でも、その共著者にスペルチェック、ハイフンの使用法等の基礎的な言語的要素から表記や概念の一貫性・整合性のチェック等の高度な校正までを責任著者が要請出来るほど、現実は甘くないはずです。研究の方向性や得られたデータの解釈に関する指導や助言はある程度期待出来るにしても、より訴求力のある英語表記・概念の探究や更に切れ味のある論理展開の提示まで要望することは現実的ではないでしょう。つまり、研究内容に関して徹底的に協議し、各概念・文節をブラッシュアップし、「流れ」のある論理展開を行い、受理の可能性を最大化させる英語投稿原稿に仕上げる機会が実際にはほとんど生じえないことが、責任著者が直面する最大の問題と言えます。しかも、ネイティブチェックを受けた後でも投稿原稿の品質が一向に改善されず時間だけが消費される状況下で投稿先専門誌の掲載論文の品質と作成中の投稿原稿の品質との較差を認識すると、責任著者は克服すべき点があまりにも多い現実に愕然とするはずです。

英語投稿論文原稿の作成・投稿の支援業務に求められる資質

  見かけ上英文が列記されているだけの投稿原稿を作成することは、極めて容易な作業です。引用論文を数十編入手し、めぼしい箇所を特定・抽出した上で必要な修正を加えて配置すれば即座に完成出来ます。但し、そのようなパッチワーク的な手法で作成された英語論文が実際に受理される可能性が極めて低いことは、責任著者として過去に投稿を一度でも経験していれば痛切に理解出来るはずです。英語論文である限り最終的には英語で記述される必要性があるにしても、日本人著者にとって最初から英語で思考する必要性は全くありません。一つの段落全体が日本語よりも先に英語で思い浮かぶ程「思考回路」が英語化してしている人材でない限り、母国語である日本語で思考する方が大半の日本人にとっては間違いなく作成効率が上がります。
  英語投稿論文原稿を実際に作成する際のポイントは多岐に及びますが、その一つは「個別の概念の正確性を高める」ことです。例えば、特定の癌の存在を疑い生検により患者から採取した検体を染色し、光学顕微鏡写真撮影により検討した場合を想定してみます。もし本事例で採用された手法を「組織検査」として記述すると、病理を扱っている実態を正確に反映する記述にはなりません。この場合には、「組織病理検査」と解釈して記述する必要があります。つまり、各々の表記を英語で記載する能力よりも、この場合には「組織検査」ではなく「組織病理検査」が妥当な概念であるとの専門的知識に基づいて判断する能力が先に求められています。更に言えば、口語的には「組織検査」や「組織病理検査」と呼ばれがちな検査がより正確には「組織学的検査」や「組織病理学的検査」であることを認識する能力も求めらています。本事例は、最初に思考した日本語の概念が不正確であると、それを正確に英訳したところで結局は不正確な英語表記しか得られないことを意味しています。本事例における不正確性とは、「組織」に言及すること自体は確かに正確であるにしても、「組織」なのか「組織病理」なのかというその解釈が不適切であることを意味しています。「不正確性」に関して更に言えば、日本語で入力する際に事実の認識自体が間違っている場合(例えば、病変部が実際には「近位部」に所在しているにもかかわらず「遠位部」と誤認識している)、英語で入力する際に「律動異常=dysrhythmia」を「dysrythmia」ともともと間違ってスペルを覚えている場合等が凡例として挙げられます。原因がどのようなものであれ、個別の概念や表記自体が不正確であると、それらを含んでいる文節や段落の正確性も必然的に消失することになります。別のポイントは、「個別の英語表記の精度を高める」ことです。これは、英文の作成に実際に着手する際には特に重要な点です。この事例で言えば、「組織病理学的検査」をどのように英語で記述すべきかに関する知識が問われています。医学辞書やインターネット上の各種辞書のデータベースには、「histopathologic examination」と記載されています。それでは、この英語表記を活用して「左側卵巣の組織病理学的検査を実施した結果、乳頭状腺癌の存在が判明した。」という文章を、「The histopathologic examination of the left ovary was performed, and the presence of papillary adenocarcinoma was found.」という英文に仕上げたとしましょう。このような英文が欧米人による査読に果たして耐えられるでしょうか?最低限の英語感覚を有する日本人であれば、「本英文は和文からの明白な直訳文であり、実際にはおそらく通用しないであろう。」と直感的に理解出来るはずです。では、何をどのように修正すべきでしょうか?最も端的に記述しうる英文は、「Histopathology of the left ovary revealed papillary adenocarcinoma.」 です。しかし、この英文の作成を可能とするには【"Histopathology" には、「組織病理学」以外に「組織病理学的検査」という意味がある】、【方法論には冠詞が不要である】、【人間ではない主語を能動態で記載することが可能である】という知識を別途に有していることが必須となります。つまり、受理の可能性を最大化させる英語論文原稿の作成の支援業務には、1)「日本語原稿中に記載されている個別の概念の正確性を引き上げる能力」および2)英文作成時に「個別の英語表記の精度を高める能力」が最も基礎的な支援能力として必要とされています。換言すれば、日本語と英語の両言語をネイティブと同等に駆使出来る能力を有すること且つ研究内容に関して日本人の責任著者と同等の知識・理解を最終的に有することが真の意味で同業務の支援に必須の資質と言えます。これらが必須要件であるという事実は、どちらか一方の言語しか習得していない人材には本支援の実行が不可能であることを意味しています

受理の可能性を最大化させる英語投稿論文原稿の作成・編集・投稿支援の提供

  とはいうものの、研究テーマは無数に存在しています。作成中(もしくは作成を予定している)あらゆる種類の投稿論文の研究内容を責任著者と同程度に日本語で理解し、しかも同原稿を英語の専門用語を駆使しながら欧米人の査読者が納得する洗練された英語論文に迅速に仕上げる能力を有する「スーパーマン」が、果たしてこの世に存在するでしょうか?勿論、存在するはずがありません。そのような可能性があるとすれば、思考回路、専門知識および英文作成能力が欧米人に匹敵する日本人の責任著者本人しか考えられませんが、そのような卓越した人材は弊社の本業務を提供する対象者ではありません。理想論を言えば、責任著者自身が直接英語で思考し、受理の可能性を最大化させる英語投稿原稿を作成することです。しかしながら、その一方で、「世の中で研究内容を最も把握しているはずの責任著者が必ずしも最善の英語論文を完成させ得るとは限らない。」、という厳然たる事実が存在します。
  「英語論文の投稿の場」とは、「限定された採用枠を争う熾烈な勝負の場」です。すなわち、責任著者には、そのような過酷な場で戦い且つ英語投稿論文が生き残る(受理される)ように最善を尽くすことが要求されています。実際には、「何を主張したいのか理解困難である稚拙な英語」と判定される投稿論文が最終的に受理される余地は全くありません。しかし、そのように判定された要因は、必ずしも英文法や専門用語に関する「英語力不足」に限定されるものではありません。むしろ、「試験目的の記載内容が不明確である」、「論文全体の論理展開に無理がある」、「得られたデータの解釈が不正確である」、「表記の一貫性・整合性が無い」、「得られたデータに関する考察が不十分である」、「引用論文の活用が不適切である」等、英文を作成する以前の日本語の段階でそもそも根源的な問題が存在していた場合が少なくありません。理想論を言えば、これらの根源的な問題は全て、共著者との徹底的な協議を介して解消されるべきです。しかし、実際には極めて困難であることは上述した通りです。完成度が低い日本語の概念をいくら正確な英単語や英文節で置換したところで、結局のところ生き残れる英語投稿論文が最終的に作成されることはありません。確かに英語は論文を投稿するための言語的手段ですが、責任著者が最優先で取り組むべき作業はむしろ「日本語での完璧な概念や論理展開等の構築」です。
  但し、日本語を共通の母国語として有している事実だけで意志の疎通が保証されることも、実際にはありえません。たとえ「完璧な日本語原稿」が存在している理想的な場合でも、それを完全に理解する能力がなければ正確な英文の作成は困難です。まして、誤植、情報の欠落等の不備がある完成度の低い日本語原稿の場合には、英文作成は更に困難となります。しかし、言語的障害を感じることなく自由に口頭もしくは文面で協議出来ることは日本人同士であることの特権なので、不明な点や不明確な箇所等を徹底的に協議するには日本人にとって日本語が最適な言語であることは言わずもがなです。言語的な苦手意識を一切持つことなく自由に意志の疎通が出来る状況は、研究内容に関して徹底的に協議する際には本当にありがたいことです。但し、残念ながら、「日本語で意思疎通が出来ること」と「概念の正確性を保証すること」とは、全く相関性がありません。そして、この事実こそが、「ネイティブと同等の英語力を有すること」以上に重要です。例えば、「拘縮」を「contracture」と正確に英訳出来たとしても、本来記載すべき概念がそもそも「攣縮=contraction」であった場合、その事実に気が付くだけの十分な専門知識を要することが必須です。つまり、日本語で思考した段階で特定の概念や解釈の正確性や妥当性が保証出来ない場合、その英訳作業は必然的に破綻します。「より正確な概念は無いのか?」「より妥当な解釈は存在しないのか?」と常に自問自答しながら自分が表現したい最善の概念・解釈を日本語で特定することが、実は英語化作業を開始する前に最優先でなされるべき作業です。母国語である日本語でそれが出来ないのであれば、英語で出来るはずがありません個別の概念および論文全体の論理展開を洗練する(ブラッシュアップする)能力」は、論文作成に要求される本質的な能力です但し、この資質は、豊富な語彙力、深い専門知識、ある程度の言語的センス、得られたデータの価値を見いだす正確な解釈力、主張内容を読者に誤解無く伝達出来る文章作成能力等、実に様々な能力が備わっている状況下で初めて100%発揮される能力です。弊社は、詳細な協議を介して、この本質的な能力を開発・改善します。
  上記の日本語の段階を既にクリアーしていることを前提に提供される英語論文の作成・編集・投稿の支援業務の根幹は、「得られたデータの学術的意義を特定し、受理される可能性を最大化させること」です。本プロセスには、英語論文の投稿に関する豊富な実務経験と受理・掲載実績により裏付けられた完遂能力が必須です。しかも、本プロセスにおいて使用される言語は英語ではなく、日本語です。換言すれば、英語投稿論文の作成時に最優先で克服すべき課題は、「英文の作成」ではなく、「研究内容の完璧な理解」と言えます。依頼される全ての研究内容を日本語(英語)原稿の初見時に完全に理解・把握することは、様々な要因により不可能です。しかし、対面、電話もしくはスカイプ協議を介して研究内容に関する理解が深まれば各概念のブラッシュアップが確実に可能となり、多くの「対案・改善案」を提供することが出来るようになります。固有の専門用語は、投稿先専門誌のウエブサイトの検索機能や各種のデータベースを活用すれば容易に確認出来ることから、大きな障害とはなりえません。弊社は、受理の可能性を最大化させる英語投稿論文原稿の作成を可能とする「日本語での完璧な概念や論理展開等の構築」を、責任筆者との綿密な協議を介して実現します。実際の協議では、該当する英文が必要に応じて同時に作成されるので、より適切な概念に基づく英語表記を確認しながら作業が進行します。弊社との協議を介して個別の概念や解釈が実際にブラッシュアップされることを依頼者が実体験すれば今後の英語投稿論文の作成意欲が大幅に高まり、その作成能力の改善・向上に多大な好影響が生じます
  本ウエブサイトでは、本プロセスを経て英語論文を完成させて、実際に受理・掲載に至った著者のごく一部から寄せられた手書きによるご意見・ご感想を紹介しています(「手書きによるお客様の声。支援を依頼する前のご相談は、回数にかかわらず一切無料です。以下に該当する方は、お気軽にお問い合わせ下さい(「お問い合わせ)。

・研究内容に関する本質的な協議を行いたい方
・研究内容に関する本質的な協議を行う機会がこれまでに無かった、もしくは今後も望めない方
・投稿原稿の構想段階で進展が無い方
・投稿原稿の作成に着手したものの、進展していない方
・作成中の投稿原稿のどこをどのように改善すべきか把握出来ない方
・様々な指導・助言やネイティブチェックをこれまでに受けたが、それらに満足出来なかった方
・指導教官から投稿原稿の書き直しを指示さている方
・共著者から英語投稿論文の完成を催促されている方
・英語投稿論文を迅速に作成する必要性に迫られている方
・英語投稿論文全体の論理展開がうまく出来ていない方
・自分自身が納得出来る投稿原稿をどうしても作成出来ない方
・0から投稿原稿の作成支援を全面的に受けたい方
・投稿原稿の作成や投稿作業に関して、十分な受理・掲載実績を伴う相談相手が見つからない方
・個別の概念、文節、論理展開等がブラッシュアップされる様を実体験されたい方